久しぶりに「サントリー美術館」へ ~大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―

アトリエ風と月、アート書家のkayon.です。

久しぶりにサントリー美術館へ、北斎を観に行ってきました。
北斎は、どなたもご存じのように、欧米、特にフランスに、ジャポニズムとして多大な影響を与えた芸術家です。

私が買ったカード
「美濃ノ国養老の滝」

今回は、冨嶽三十六景はもちろんのこと、版画に加え、肉筆画もあり、大変見ごたえがありました。
版画は、構図、線、点描の繊細さを感じ、作品作りの緊張感はすごかったと想像しますが、それを感じさせないくらい、作品の発する気によって、気持ちよさと穏やかさに包まれ、日常の一コマで、観る人をほっとさせるような、想いのこもった作品だなあと、改めて思いました。そして、日本の良き風景、そこまで行ってその風景をみたい、感じたい、という想いにかられました。

大英博物館が所蔵する北斎作品は、様々なコレクターも紹介されていて、紹介本もありました。この方たちの譲渡によって、肉筆画や、版下など様々なものが残されていました。
やはり、北斎といえば版画、となりますが、北斎の肉筆画の素晴らしさ、特に「弘法大師修法図」は迫ってくるような、そんな迫力を感じ、圧倒されました。

中には、百人一首を題材にした作品が何点もあり、その絵を観ながら、かな文字で百人一首を書いてみたい、と思いました。
私が1つ気になったのが、最初あたりに展示されていた鶏を題材にした作品です。作品自体は、小さいものですが、墨の色と、筆の運びで鶏の形が表される、その筆遣いにとても未了されました。
そして、今回買ったカードは、「美濃ノ国養老の滝」私のふる里、岐阜が題材になっていました。養老の滝にも行ったことがあるので、ちょっと嬉しかった♪

北斎は、自分自身を「画狂人」と呼び、晩年は「画狂老人卍(マンジ)」と言っていたことを考えると、自分の使命を知り、生きがいとして、やりたいことを突き詰めた人なんだなあ、と羨ましく思います。生み出す苦しさもすごかったと思いますが、これからの時代のキャリアにも通じるものがあるのではないでしょうか。

今回は、私が属しているアートサロンの会のイベントとして、会員のみなさんと行ってきました。
一人で行くのもよいですが、何人かで行くと、皆さんの感じたこと、心に残ったものが様々で、感想もさまざま。いろんな感じ方があることを知り、視野が広がります。ご一緒くださった皆さん、ありがとうございました。
鑑賞後の対話はとてもいいですね。対話型鑑賞のワークショップも開きたいな、と思いました。その時はご参加いただけると嬉しいです。

この展覧会の開催期間はあとわずかですが、美術館内6階で映像が観られます。それを最初に観てから鑑賞すると、移り変わりもわかりお薦めです。
写真は、撮影OKの作品と入口です。版画と肉筆、みなさんはどちらが好みですか。

サントリー美術館

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